日本人野手に辛口評価 糸井、鳥谷、中田はMLBで成功できるのか?

中田は「3Aで修行するシーズンが必要かもしれない」

「中田は若手に過ぎない。彼の打撃はまだ驚かせるようなレベルではないが、来季26歳のシーズンを迎える。マリナーズがプロ入り前の彼に興味を持っていた。日本プロ野球のレベルで成功を収めている(わずか2507打席で106本塁打。600打席につき、平均25本塁打)。このことは彼のプロスペクト(若手有望株)としてのステータスを傷つけるものではない」

 残してきた数字は、なかなか優秀であるとの分析だ。それでも、メジャーでプレーするには物足りないと見られており「もしも、ポスティングにかけられるとしたら、3Aで修行するシーズンが必要かもしれない」と厳しく指摘されている。

 中田に欠けているのは、強打者としての必須条件だという。

「彼はレフトのレギュラーでプレーしているが、守備のレベルは想像もつかない。4シーズンで10ばかり盗塁しているが、俊足でないことは確かだ。安定した長打力を誇る打者に期待する二塁打の本数も少ない。メジャーの球団が獲得に乗り出すかどうかは、守備のクオリティによって決することが多い。もしも、メジャー球団が一塁手か指名打者と見なすとするなら、彼は入札する球団を見つける前に、バットで重要な発見(更なる結果)が必要だ」

 中田がレギュラーとしてメジャーに渡るためには、際立った守備力か、打撃成績の更なる向上が求められるということになる。

 あくまで数字上、しかもメジャーではなく日本プロ野球で残した成績をもとにした分析だけに、これが正解であるとは限らない。ただ、メジャーを席巻する投手陣に比べ、日本人野手の評価が近年、低迷気味となっていることは確か。この現状を打ち破る選手は、出てくるのだろうか。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY