ソフトバンクの野球が変わる? ヤフオクD改修で本塁打が3割増へ

本拠地のスタンド改修で球団が試算

 野球の華といえば、豪快なホームランだ。2015年、ソフトバンクの野球が、この本塁打という面で、変わるかもしれない。

 昨年末、ソフトバンクは、本拠地ヤフオクドームのスタンドの改修を発表した。様々なメディアでも紹介されているが、一大プロジェクトの概要はこうだ。

 現在の外野フェンスの前、左中間、右中間に新たな観戦スペースとなる「ホームランテラス」を設置。これに伴い、これまで、5・8メートルと、打者の打球の前に、そびえ立っていた外野フェンスも、新たに4・2メートルのものが新設される。

 球団の発表によれば、両翼100メートル、中堅122メートルのサイズは変わらないが、右左中間は、昨季までより、最深部で約5メートル短くなるという。フェンスの高さも低くなれば、当然、本塁打が出る可能性は高くなる。これが、狙いにある。

「お客さまにも色々いるけれども、最も多い声はホームランが見たい、エキサイティングな試合が見たいというもの」。後藤芳光球団社長兼オーナー代行は、こう説明する。ファンを楽しませる、エンターテインメント性を高める狙いとして、孫正義オーナーにも同様の意向があって、改修を決めた。

 今季のソフトバンクのチーム本塁打は、パ・リーグで5位の95本。うち、本拠地ヤフオクドームでのアーチは34本だった。

 オリックス(京セラD)47本
 日本ハム(札幌D)49本
 ロッテ(QVCマリン)43本
 西武(西武D)65本
 楽天(コボスタ)37本

 これは、他球団の本拠地本塁打数である。見て分かる通り、ソフトバンクが放った本拠地での本塁打数は、パ・リーグで最も少なかった。ちなみに、被本塁打は36本。日本ハム36本、ロッテ59本、西武54本、楽天52本と、こちらも、日本ハムと並んで最も少なかった。数字から見ても、ヤフオクドームは最も、本塁打が出にくい球場だった。

 球団は、様々な試算も行っており、3割程度は、本塁打が増えると見ている。本塁打、そして、当然、被本塁打も増えるのだが、ともに45本前後が目安となりそう。

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