MLBで広がった「ハイチュウ」の輪 今度は東日本大震災の復興支援へ

今年は松井氏とジーター氏が参加する復興イベントに一役買う森永製菓

 2008年から主にアメリカ国内の西海岸でも発売され、人気に拍車のかかってきた2012年からは販売地域を拡大。東海岸まで波及した。2013年には、ノースカロライナ州に森永製菓の子会社として製造会社・森永アメリカフーズが誕生。今年の夏には「Hi-CHEW]を製造開始する予定だという。

 そんな森永が2015年の野球界のビッグイベントに手を上げた。2009年にヤンキースでワールドシリーズMVPを獲得した松井秀喜氏と、元チームメートで昨年限りで現役を引退したデレク・ジーター内野手が手を取りあい、東日本大震災の復興イベント「トモダチ チャリティベースボールゲーム」を3月21日に東京ドームなどで開催する。

 野球教室やトークショーを行うもので、日米が注目する一大行事。多忙の松井氏だけでなく、未来を支える日本の子供達のためにアメリカからジーターがやってくるという心意気が何ともうれしい。そのイベントに特別協賛、スポンサーとして森永製菓も参加することになった。

 同社の代表取締役社長の新井徹氏は「被災した子供達を勇気づけたい。微力ながら協力をしたいと思っています。私どものハイチュウが今、メジャーリーガーと日本人選手の絆となった。このような素晴らしいイベントに協力するのは私たちしかいない」と、その趣旨に賛同。松井氏とジーターの絆、つながりに深い感銘を受けたこともあり、同じ志を持つものとして、サポートしようと考えたという。

 東日本大震災の被災地へは、このオフもレッドソックスの上原やブルージェイズからFAとなっている川崎ら、日本人メジャーリーガーたちが足を運んだ。復興と呼ぶにはまだまだという現状や、報道などが少なくなり、風化されていってしまうことへの危惧を多くの人が感じている。

 ハイチュウ=絆という新しい構図ができた。このアイテムを手にとったことで、人々のハートに何か届くものがあればいい。それが同社の願いでもあるだろう。「トモダチ チャリティーベースボールゲーム」でも、その想いが一人でも多くの心に届くことを願いたい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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