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得点力を効率よく高める補強をしたチームはどこ?(パ・リーグ編)

「主軸打者が好成績を残しているが、一部の選手の成績は今ひとつのチーム」と、「全選手がムラなく一定の成績を残したチーム」が、チーム成績にすると同じような成績になることがある。そんなとき、どちらのチームのほうが効率よく得点が取れるのか、気になったことはないだろうか。

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【セ・リーグ編はこちら】

「攻撃を断ち切るギャップ」を埋めることが得点を導く

「主軸打者が好成績を残しているが、一部の選手の成績は今ひとつのチーム」と、「全選手がムラなく一定の成績を残したチーム」が、チーム成績にすると同じような成績になることがある。そんなとき、どちらのチームのほうが効率よく得点が取れるのか、気になったことはないだろうか。

 こうしたテーマについて、DELTAのアナリストとして活動するStudent氏が興味深い分析を行った。分析の手順は以下のようなものである。

○2007年から2014年のセ・パ12チームに、どのようなOPS(出塁率+長打率)を記録した選手が在籍していたか、その構成を調べる。

○次に、12チーム×8シーズン=96のサンプルを、構成の傾向ごとにいくつかのグループに分ける。

○各グループに分類されたチームが、どの程度得点を取っているかを調べる。

 当然だが、OPSが高い打者を多くそろえた構成のチームが分類されるグループが高い得点力を示す傾向が表れた。だが、もうひとつ見えてきたのが、OPSが高い打者が少なくても、OPSが低い打者が少ない構成であれば一定の得点力を示すという傾向だ。

 これはノンフィクション『マネー・ボール』で、出塁率を重視する根拠の1つとして紹介された「アウトをできる限り増やさず、攻撃を継続することが得点を導く」という考え方からしても妥当な結果だ。打線に攻撃の継続を妨げる打者を並べなくてはいけないチームは得点が下がりやすく、それは主軸打者の優秀さとは別の問題として存在するものであることを示唆している。

 ストーブリーグは強打者の去就に注目が集まるものだが、一定レベルの打者であっても各チームが抱えている攻撃を断ち切るギャップを埋められれば得点力は上がっていく。そうした観点からオフの動きをチェックし、パ・リーグ6チームの2015年を考えてみたい。

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