リーグ4連覇を目指す巨人 原監督の「チーム解体」の狙いとは

派手な補強はないが、チームは大きく変わる

 日本一奪回、リーグ4連覇を目指す巨人ナインが、キャンプ前の合同自主トレを28日から開始した。派手な補強はなく、一塁にコンバートした阿部慎之助が抜ける捕手の強化にヤクルトから相川亮二を獲得。さらに、代打の切り札や、手術で2軍スタートになる長野久義外野手のバックアップ要員として横浜DeNAから金城龍彦外野手を加え、ポイントを絞った補強となった。

 しかし、今年、チームは大きく変わる。前述した通り阿部が内野手登録になり、2年目の小林誠司捕手の育成に力が注がれる。3年目の菅野智之投手はエース道を進んでいくことになる。前年の成績を見ても、開幕投手に指名される可能性は高い。さらに、5年目の澤村拓一投手がリリーフ転向。ゆくゆくはストッパーになっていくだろう。

 原監督が期待しているように、4番には24歳の大田泰示外野手が座るかもしれない。外野手争いも、大田と同い年の橋本到外野手が固まりつつあるメンバーに風穴を開ける勢い。宮国、今村ら20代前半の投手たちは先発ローテーションを虎視眈々と狙う。次世代を担う巨人戦士が主力となっていく年になりそうだ。

 原監督は常々、チームを進化させていくことを念頭に置き、率いてきた。今年は「チームを一度、解体し、新しいジャイアンツを求めていきたい」と語っており、2015年は「改革」の年として、チームを動かしながら勝つことを求めていく。

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