3年ぶり日本復帰で再生なるか オリックス中島は“定位置”でスタート

キャンプ初日の守備練習は遊撃で、「あぁ、ショートなんや」

 3年ぶりに日本球界に復帰した中島裕之内野手が、新天地・オリックスでスタートを切った。オフに3年総額12億円の大型契約を結んだ男を一目見ようと、2月1日から始まった春季キャンプには大勢のファンが詰めかけた。

 オリックスは昨季、ライバル・ソフトバンクと壮絶な優勝争いを繰り広げたが、惜しくも勝率2厘差で頂点には届かなかった。今年は1996年以来のリーグ優勝を本気で狙うシーズン。そんなチームに加わった中島は周囲の期待を肌で感じながらも、どこか喜びと期待に満ちた表情を見せていた。

 キャンプ初日の守備練習では、西武時代から慣れ親しんだ遊撃のポジションについた。

「球場に来て、どこを守るんやろうと思っていたら練習メニューの紙に(背番号の)1と書いてあった。あぁ、ショートなんやって感じ。特にこのポジションじゃないと嫌というのはないけどね」

 アスレチックス時代の2年間は一度もメジャーの舞台を踏むことなく、マイナー暮らしの日々で、三塁、二塁、一塁と不慣れなポジションを守ることが多かった。オリックスでもショートのレギュラーは安達が最有力候補で、中島は三塁を守る可能性が高いと見られている。2日目の練習でも三塁を守ったが、新しいユニフォームを着ての第一歩は、自身の定位置だった遊撃から踏み出した。

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