ダルビッシュと田中の実力はワールドシリーズMVP左腕よりも上!?

田中はトップ10入りを逃すも、1年の実績でバムガーナーより高い評価

 11位はデビュー1年目で13勝5敗、防御率2.77の好成績を残したヤンキースの田中将大。惜しくもトップ10入りを逃したが、わずか1年の実績で上位にランクイン。昨年は右ひじ靭帯部分断裂で2ヶ月以上も離脱しただけに、前半戦の活躍でいかに鮮烈な印象を残したかが分かる。

 12位以下にも、フィリーズの左腕クリフ・リー、ナショナルズのジョーダン・ジマーマン、ドジャースのザック・グレインキー、フィリーズのコール・ハメルスと錚々たるメンバーが並ぶ。そして、16位にここ5年で3回ワールドシリーズを制覇しているジャイアンツのエース、バムガーナーが入った。

 17位はタイガースの2012年サイ・ヤング賞投手、デイビッド・プライス、18位はナショナルズのスティーブン・ストラスバーグが選出された。このランキングではナショナルズが3人、タイガースとフィリーズが2人を送り込んでおり、先発ローテーションの充実ぶりが明確となっている。

 特集のタイトルとなったバムガーナーは、プレーオフのキャリア通算成績が88回1/3を投げて防御率2.14。3度のワールドシリーズ制覇に貢献しており、間違いなく球界を代表するエースだが、レギュラーシーズンは通算952回2/3で防御率3.06となっている。これも十分に優秀な成績ながら、防御率、WAR、FIPのどれをとってもトップ10に入っていないことをケ二ー記者は指摘し、総合的にも現時点で10位以内とは言えないと解説している。

 ダルビッシュも田中も、球界を代表するエースの1人であるという地元メディアの評価は揺るがない。このランキングには入らなかった岩隈久志も含め、今年も日本人投手の躍進には大きな期待がかかる。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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