新人全員2軍スタートの西武、13年前の“成功例”に続けるか

ルーキー全6選手がキャンプ2軍スタート、田辺監督「流れに巻き込まれる恐れ」

 キャンプ最初の休日は、新人選手がご当地の特産品や観光地を紹介するのが球界の風物詩だ。だが西武の宮崎・南郷キャンプで最初の休日となった2月5日、ルーキーの顔ぶれはなかった。昨季、本塁打王のメヒアら外国人6選手が酒造りなどを見学した。新人6選手が2軍にあたるB班スタートとなったからだ。西武にとって13年ぶりの状況だ。

 キャンプのメンバー振り分けを行った1月19日のスタッフ会議。13年夏の甲子園大会の優勝投手、高橋光成(前橋育英)も、即戦力左腕として期待される佐野泰雄投手(平成国際大)の名前も1軍メンバーになかった。

 田辺徳雄監督は「ここ何年かのドラフト上位の選手はケガが続いている。自分も昨秋から競争と言っている。ゆっくりとしたペースでやっていても、そこに入って流れに巻き込まれる恐れもある」と説明した。

 12年ドラフト1位の増田達至投手はケガではないが不調で、2013年同2位の山川穂高内野手は左ひざ痛でキャンプ途中にB班降格となっていた。高橋光は、まだ基礎体力作りが必要で、佐野も新人合同自主トレで下半身の違和感で別メニュー調整の日が多かった。キャンプの話題作りのためだけに、金の卵をひび割れてしまう可能性のある1軍に置くのは本末転倒だと考えている。

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