野茂氏がドジャースと契約してから20年 米メディアが改めて功績讃える

「彼は1990年代中盤のロックスター」「ノモはパイオニア。彼が同じ国の選手へのメジャーへの道を作った」

 記憶にも記録にも残るスーパースターだった。

「ノモは2度、ノーヒットノーランを記録している。1度はクアーズフィールド史上唯一のものだ」。

 特集では、メジャー史に残る1996年9月17日の快挙を紹介。標高1600メートルにあり、打球に飛距離が出やすいメジャー屈指の「ヒッターズパーク」として有名なロッキーズの本拠地でノーヒットノーランの偉業を達成したのは、メジャーの歴史上でも野茂氏しかない。

「デビュー時、彼はどのベースボールファンもそれまで見た事もなかったような存在だった。彼はファンキーなトルネード投法を用い、打者を信じられないほど幻惑し、破壊的なスプリットで空振りの山を築いた。彼は1990年代中盤のロックスターだった」

 独特なフォームから繰り出すスプリットで強打者を仕留める勇姿は観衆を熱狂させ、魅了するロック界のスターのようだったという。

「ノモのおかげで、イチロー・スズキ、ダイスケ・マツザカ、ヒデキ・マツイ、そして、ユウ・ダルビッシュもメジャー球団から熱望され、メジャーリーグの野球選手として活躍できることを証明するチャンスを与えられた。ノモはパイオニアだ。彼が同じ国の選手へのメジャーへの道を作ったのだ」

 圧倒的なインパクトを残したピッチングのみならず、日本プロ野球からメジャーリーグへの航路を切り開いた開拓者としての偉大さも、20年の時を超えてアメリカで再評価されている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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