「イチローに不可能はない」 ボッグス代理人単独インタビュー

イチローが飛躍するために、代理人が描く戦略とは

 マーリンズに移籍したイチロー外野手は、現地時間24日(日本時間25日)からフロリダ州ジュピターで全体練習スタートとなるスプリングキャンプで新チームに合流する。平均年齢24歳でメジャー最高とも称される外野トリオを擁するマーリンズをなぜ選んだのか。残り156本に迫ったメジャー通算3000本安打の金字塔は達成できるのか。昨季終了後にイチローと代理人契約を結んだジョン・ボッグス代理人がFull-Countの単独インタビューに応じ、移籍の裏側を語ってくれた。

 オリオールズなど様々な移籍報道が出た中、イチローがマーリンズ移籍を決めた最大の理由は何だったのか?

「このチームは間違いなく競争力とポテンシャルがある。そこがイチローにとってエキサイティングなところだった思う。そして、マーリンズが彼に対して示した興味というものが他の球団よりも際立っていた。熱意という部分で彼は移籍に関して納得できた部分があったと思う。

 交渉の1日目から単なる情報交換なのではなく、マーリンズは絶対にイチローを獲得したいという姿勢を見せていた。彼の存在がチームにとって何を意味するかも分かっている。そして、チームも彼が達成しようとする3000本安打などのゴールを理解している。マーリンズは素晴らしい外野手を抱えているが、第4の外野手はいなかった。イチローの存在感、そして、サブとしての貢献をチームとしては必要としていた」

 マーリンズの外野手は若手の実力派揃いだ。イチローが定位置としてきたライトにはジャンカルロ・スタントン外野手がいて、北米スポーツ史上最高総額で契約を延長したばかり。マルセル・オズナ、クリスティアン・イェリッチ両外野手も実力がある。しかも、3人の平均年齢は24歳。イチローの経験と実績は抜群だが、この外野陣では打席数が減少するリスクがあるのではないか。

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