田中将大は確固たる地位を築けるか 日本人投手のメジャー2年目の成績は

メジャーで確固たる地位を築くために必要な「200イニング」

 与四球率(9イニングあたりの四球数)では、野茂(3.67→3.35)、石井(6.19→6.18)、黒田(2.06→1.84)、岩隈(3.09→1.72)、ダルビッシュ(4.19→3.43)、そして2年目は救援に転向したため単純な比較はできないが、上原(1.62→1.02)も成績を上げている。

 日本とは違うボール、マウンドに適応し、コントロールの精度を大きく向上させた投手は、メジャーで高い評価を受けることが多い傾向にある。1年目に1.39という驚異的な与四球率をマークした田中が、この水準を保つことができれば、その評価は確固たるものになるだろう。

 また、野茂(191回1/3→228回1/3)、岩隈(125回1/3→219回2/3)、ダルビッシュ(191回1/3→209回2/3)は2年目で先発投手の評価基準の1つとなる200イニングを突破。2年目は怪我に苦しんだ黒田も、この表には載っていないが、3年目の2010年に196回1/3を投げ、2011年から3年連続で200イニングに到達した。田中がメジャーでの地位を固めるためにも、達成しておきたい数字だ。

 田中にとって、昨季前半戦の活躍が実力通りの結果であったことを証明するシーズンになるのか。名門球団の真のエースになるため、重要な1年になることは間違いない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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