【パ×Full-Count】「ファンのために」ソフトバンクがリードし続ける「IT」と野球の融合

世界的に見てもソフトバンクにしかない「IT戦略部」の役割とは

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野球とITの融合を語るソフトバンクの大野義彦IT戦略部長【写真:編集部】

「IT」の分野において、ソフトバンクはプロ野球界をリードし続けてきた。現在、宮崎で行われている春季キャンプでも、他球団にはない専用アプリを用意。お目当ての選手がどこで練習をしているか把握できる「タカノメ」など、“日本初”のサービスでファンのニーズに応えている。昨年の「鷹の祭典2014」で実証実験済みの「iBeacon」も活用しており、プロ野球と「IT」の融合を着実に進めている。

 そのDNAは、「ソフトバンクホークス」となった当初から存在する。球団内にはIT戦略部が設置されているが、大野義彦部長(情報システム部長も兼務)は「球団ができた時からある部署です」と説明する。しかも、プロ野球12球団どころか、Jリーグ、さらには世界のスポーツクラブを見渡してもないものだという。

「ソフトバンクという会社の球団であること」はIT戦略部が存在する大きな理由の1つだというが、具体的なミッションとはいったいどんなものなのか。

「IT戦略部のメインの仕事は、元々、携帯の時代からあった公式サイトの企画とか運営というところですね。球団の広報としての機能もあれば、有料会員向けのものもある。アプリとか、システムを使った新しい企画を作っていく。

 1つは顧客満足度を、ITを使って上げていく。そこの企画をやっていくというのがIT戦略部の大きなミッションとしてあります。あとは、プロ野球の事業というのはなかなか、収入が広がっていきません。そこで、どうやって(収入源を)多様化してくか。これは各球団共通の認識であって、そこでソフトバンクならではのITを使ったところで収益を多様化していきたい。

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