日本復帰で黒田の投球スタイルはどう変わる? 鍵を握る右腕の“取捨選択力”

7年間のメジャー生活で培った“アジャストする力”

 また、ボールを握った感触も、気候が変わる西海岸と東海岸では全く違うという。しかも、当日の天気によってもガラリと変わる。こういった要素に対応するため、米国で培ってきたタフさは、再び環境が変わる今回の日本復帰にも必ず生きる。

「技術的な部分に関しては、何とか自分の中でアジャストしながら少しずつスタイルを築けていけたと思うので、そういうアジャストする力って言うのは、7年間で自分に身に付いたところじゃないかなと思います」

 メジャーで野球人として成長した部分について、本人もこう明かしている。

 しかも、黒田の強みは、40歳にして飽くなき向上心があること。新シーズンに入るにあたり、新たなことに挑戦していく姿勢を、これまでも常に持ち続けてきた。昨年は、ヤンキースでの春季キャンプで投球の幅を広げるためにカットボールの再習得にも取り組んだ。そして、通用しないと思えば、これまで培ってきたものでも変えることができる柔軟性を併せ持っている。

「日本に帰る、メジャーでやる、というのは関係なく、毎年、自主トレの時期には色んなことにチャレンジしてます。1つは球種であり、1つはピッチングフォームであるんですけど、それもこれから実戦に入ってバッターと対戦しながら、捨てるものは捨てて、そして継続するものは継続していかないといけないなと思っています」

 メジャーで築き上げてきたことを、まずは8年ぶりの日本で生かす。しかし、その中で邪魔になるものがあれば、捨てることも厭わない。その考えは、8年前に渡米した時と変わらないと言えるだろう。

「日本でまたプレーさせてもらうことになった。自分がアメリカで学んだ色んなことを言葉だけじゃなくて、対戦相手だったとしても、投げながら伝えることはできるんじゃないかと思ってます。それがまた日本の野球界に少しでもプラスになるんであれば、それはそれで嬉しいことだと思います」

 メジャーリーガーとして戻ってきた男が日本でどんな投球を見せてくれるのか。興味は尽きない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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