「謝罪」のA・ロッド、更正への一歩となるか 新たな火種生む可能性も

A・ロッドの謝罪メッセージに周囲の反応は冷ややか

「A・ロッド」の愛称を持つ大リーグ、ヤンキースのアレックス・ロドリゲス内野手(39)が再び、メディアを騒がせている。昨季、禁止薬物違反による1シーズンの出場停止処分を受けた同選手は春季キャンプ開始を間近に控えた17日、ファンや大リーグ機構、選手会ら関係者に対する直筆の謝罪メッセージを公表。「2014年の出場停止処分を受けることになった経緯についての全ての責任は自分にある。自分のした行動が状況を悪化させた」と反省の意を表した。

 正しい一歩を踏み出したようにも見えるが、周囲の反応は冷ややかだ。米メディアは「謝罪したが、説明が足りない」(ABCニュース)、「あいまいな謝罪」(ワシントン・ポスト紙)などと辛辣に突き放している。

 これまでのA・ロッドの行動を見れば、それも仕方ないだろう。マイアミのクリニックから禁止薬物を入手した選手のリストが明るみに出て以降、14選手が出場停止処分を受けたが、ロドリゲスは一貫して無実を主張。逆に大リーグ機構やヤンキースに対して訴訟を起こすなど、野球界全体を巻き込む騒動に発展させた。

 しかも、同選手は2009年にもレンジャーズに在籍した01年から03年までステロイド(筋肉増強剤)を使用していたことを認め、謝罪を表明していた。今さら謝罪しても受け入れられないのは本人も予想できたこと。それでも今回の行動に踏み切ったところにAロッドの弱さが垣間見える。

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