評価急上昇の2年目右腕 「岩隈2世」杉浦稔大がヤクルト躍進のキーマン?

真中監督「打者は球速以上に速く感じるはず」、本人は新人王も視野

 今季から指揮を執る真中満監督も大きな期待を寄せている。「フォームから力強さも、躍動感も感じないのに、ボールがピッとくる。打者は球速以上に速く感じるはず。これは打席に立ってみないと分からない感覚」と魅力を説明する。

 昨年は9月にケガから復帰すると、2勝2敗、防御率3・52をマーク。10月1日の巨人戦(神宮)では4者連続三振を奪うなど、7回を1失点に抑えて勝利投手となった。

「シーズン終盤ですけど、1軍で出ることができたのは大きかったですね。自信になった部分もそうですけど、課題も見えました。特に感じたのは打者のストライクゾーンの見極め。際どいところでも、手を出してくれない。より精度を上げることを意識して今はやっています」

 2年目の今季は、先発ローテーションの一角を担い、2桁勝利を挙げることが、現実的な目標となる。その先には、まだ受賞資格がある新人王の称号が見えてくる。

「シーズン最初から戦力になって、みんなと優勝したい思いが強いです。その先に新人王という結果がついてくればいい。ただ今年のうちにしか狙えないものですし、獲りたい気持ちはありますよ」

 シーズン終了後、杉浦が望み通りのタイトルを手に入れたとき、ヤクルトにも優勝というタイトルがもたらされるかもしれない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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