11球団争奪戦 19歳「キューバの至宝」がアマ史上最高額でレッドソックスへ

約37億5000万円で契約へ、MLB公式サイトなどが伝える

 上原浩治、田澤純一両投手の所属するレッドソックスが19歳のキューバ人、ヨアン・モンカダ内野手の争奪戦を制し、獲得することが明らかになった。MLB公式サイトなど米複数メディアが報じている。

 スカウト陣から「5ツールプレイヤー」との評価を受けてきた「キューバの至宝」モンカダには、レッドソックスに加え、ブルワーズ、カブス、ダイヤモンドバックス、ドジャース、ジャイアンツ、パドレス、レンジャース、レイズ、タイガース、ヤンキースと計11球団が争奪戦を展開していたという。

 MLB公式サイトによると、レッドソックスの提示した契約金はなんと3150万ドル(約37億5000万円)。現行のルールでは、アマチュア史上最高額となったという。米国とキューバの国交正常化へ向けて1月に規制が緩和されてから、MLB球団とキューバ人選手が契約するのは初となる。

 昨季ア・リーグ東地区最下位に低迷したレッドソックスは、今オフのフリーエージェント市場でドジャースからハンリー・ラミレス内野手、ジャイアンツからパブロ・サンドバル内野手と野手の目玉2人を獲得するなど、一大補強を展開していた。さらにモンカダを獲得したことで、2013年以来のワールドシリーズ制覇への本気度が伝わってくる。

 レッドソックスのジョン・ファレル監督は「報道は知っているし、ニュースも見ているけれど、まだ正式に発表できるものはない」と語るにとどまっている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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