中日戦力外から巨人支配下登録 “練習の虫”堂上は熾烈競争に打ち勝てるか

中日時代は“練習の虫”で有名、オーバーワークで故障したことも

 さらに堂上といえば、中日時代は練習の虫で有名だった。12球団屈指の練習量を誇るキャンプ中でも、辺りが暗くなるまで居残りでバットを振り込み、宿舎に帰れば今度は自室で黙々と素振りに取り組んだ。オーバーワークがたたり、肩を痛めたことまであった。

 背番号は「014」から「91」となったが、待っているのはこれまで以上に熾烈な競争だ。

 巨人の外野は売り出し中の大田や長野、亀井、橋本、松本、アンダーソン、セペダに高橋、金城の両ベテランらが争う最激戦区。一塁にも捕手から転向した阿部が立ちはだかる。
 会見では「今まで経験したことのない気持ちで野球に臨んでいた」と涙ぐむ場面もあった。初めて3ケタの番号を背負った。先が見えない重圧の日々を乗り越え、つかんだチャンスを手放したくない気持ちは誰よりも強いはずだ。『練習はウソをつかない』。使い古された表現かもしれないが、堂上にはその言葉を証明する選手であって欲しい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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