上原浩治がフリー打撃に登板 地元紙は制球力とスプリットの軌道を絶賛

「スプリットはいつも通りの落下の軌道。フォーシームの制球も素晴らしかった」

 レッドソックスの上原浩治投手が2日(日本時間3日)、スプリングキャンプで2度目となる実戦形式のフリー打撃に登板し、地元メディアから早くも仕上がりぶりを絶賛されている。地元紙「ボストン・グローブ」が3月2日のスプリング・キャンプ・レポートで、「ウエハラがシャープに見える」と報じた。

 2度目となるシート打撃の登板は、絶対守護神らしい内容だったという。記事では「彼のスプリット・フィンガード・ファストボールはいつも通りの落下の軌道を描いていた。フォーシーム(直球)の制球も素晴らしかった」と絶賛されている。

 上原の圧倒的な制球力とスプリットの切れ味は、今季、大補強に成功したレッドソックスの命運を左右する。昨年は64試合に登板し、6勝5敗26セーブと優秀な成績を残したが、夏場を過ぎて不振に。伝家の宝刀のスプリットが落ちず、長打を食らうパターンが続き、8月16日から9月4日までの間は被打率5割、防御率19.29とらしくない成績だった。

 ただ、ベン・チェリントンGMは「ちょっとした腰の問題」と説明。4月に40歳の誕生日を迎える上原の衰えではないことを強調していた。

 スプリングキャンプとはいえ、オフに2年契約を結び直した守護神の制球力とスプリットが現時点で抜群であることは、2年ぶりのワールドシリーズ制覇を目指す名門には何よりの朗報のようだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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