どうなる、オリ金子の開幕登板 本人は「開幕投手」よりも「万全」重視

森脇監督は「言えることは順調に進んでいるということだけ」

 右肘の状態も悪化したとは言い難い。球団側は「さらにいい方法、やり方があるなら試すということ」と、様々な角度からリハビリの方法を見るためと説明する。

 首脳陣からも悲観の声は聞こえない。森脇監督は「前進するための運び。リハビリの方法をもう1回確認するとかね。(開幕投手は)この時点ではっきり言う必要もない。言えることは順調に進んでいるということだけ」と不安の声をかき消した。

 シーズンは143試合と長い。「開幕投手=エース・金子」の図式が崩れたとしてもチームに、本人にとって大きな痛手になることはない。仮に開幕に間に合わなくなったとしても4月下旬を目処に復帰し、先発として残り約20試合弱をローテーションの一角として回ればいいだけの話だ。金子の代役としてディクソンが調整を続けるなど球団も万が一に備え準備を怠ることはない。

 1996年以来となるリーグ制覇には昨年の沢村賞投手・金子千尋の存在は必要不可欠。万全の状態でマウンドに上がる姿をファンは待ち望んでいる。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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