黒田が開幕前最終登板も好投 OP戦3試合の防御率は圧巻の1.04!

ソフトバンク戦は7回6安打無失点、順調な仕上がりで8年ぶり日本開幕へ

 広島の黒田博樹投手が22日、オープン戦最終戦のソフトバンク戦に先発した。7回6安打無失点、3奪三振無四球と好投。味方打線の援護がなく、白星はつかなかったものの、随所にらしさを発揮した。オープン戦3試合の防御率は1.04。開幕3戦目となる29日のヤクルト戦(マツダスタジアム)で8年ぶりに日本の公式戦マウンドに上がる見通しの右腕が、オープン戦では圧倒的な力を見せつけ、本番へ向けて準備を整えた。

 初回は先頭の本多にセンター前ヒットを浴びたものの、続く中村の打席で盗塁死。中村はショートゴロ、柳田を空振り三振に仕留め、14球でこの回を終えた。

 2回は先頭の内川をレフトフライに打ち取ると、李大浩は空振り三振。さらに、長谷川はファーストゴロに仕留め、強力打線のクリーンアップを三者凡退。ここまで26球と、この日もテンポのいい投球が続く。

 3回も先頭の松田を空振り三振、斐紹は遊ゴロと簡単に2アウトを取る。続く今宮も遊ゴロに打ち取り、11球で三者凡退に仕留めた。

 4回は先頭の本多にライト前にはじき返され、2打席連続となるヒットを許す。しかし、中村は遊ゴロ。田中がセカンドに送り、本多がアウトとなった。続く柳田もセカンドゴロに打ち取りながら併殺は取れなかったが、内川はセカンドゴロで3アウト。走者を出しながら二塁を踏ませず、ここまで49球と快調に飛ばす。

 5回、先頭の李大浩をサードゴロに打ち取ったものの、三塁の梵がエラー。しかし、長谷川をセカンドゴロで併殺に仕留めた。続く松田は遊ゴロで結局、3人で攻撃を終わらせた。ここまでは2塁を踏ませない投球。

 6回は斐紹にセンター前ヒットを浴びる。この日、先頭打者を許したのは4回目。続く今宮はバントで初めて走者が二塁に進んだ。ここで打席には2打席連続安打の本多。しかし、二ゴロに打ち取った。中村は三ゴロで無失点。

 7回も、先頭の柳田はセンター前ヒット。ここまで7イニングで先頭打者を出したのは5度目となった。続く内川はライトフライに打ち取ったが、李大浩にはレフト前ヒットを浴びる。さらに、牧原にはセンター前ヒットを許し、1死満塁のピンチを迎えた。

 しかし、メジャー帰りの40歳はここで凄みを発揮。松田をサードゴロに仕留めてダブルプレー。大ピンチを無失点で切り抜けた。

 ここで球数が92球に達して降板。8年ぶりに日本球界に復帰した黒田はオープン戦最終登板を無失点で締め、防御率1.04という好成績を残して開幕を迎えることになった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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