今季の新外国人投手の期待度は? 大器の片鱗を感じさせる西武の郭俊麟

大器の片鱗を感じさせる西武の郭俊麟

○ヴィクター・ガラテ投手(日本ハム)【開幕一軍】

 三振奪取能力が高く、昨年の台湾の奪三振ランキング上位15人の中で、奪三振が投球回数を上回った2投手のうちの1人。2013年と昨年はメキシカン・リーグでも投球回数を上回る奪三振を記録している。左のサイドスローで例年は左打者に対し威力を発揮してきたが、昨年は左打者に被打率.296と打たれていた。オープン戦では全てリリーフだが7回を被安打3、8奪三振と好調。開幕一軍入りを果たした。浦野博司のケガの影響で開幕3戦目に先発マウンドへ。5回無失点も18人の打者から奪った三振は2つのみ。

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大器の片鱗を感じさせる西武の郭俊麟

○郭俊麟投手(西武)【開幕一軍】

 台湾のアマチュアからのNPB入りした投手。アマチュア時代の実績としては、一昨年チャイニーズ・タイペイの一員として侍ジャパンとの親善試合に先発。6回を投げ被安打5、梶谷隆幸や中田翔、丸佳浩から奪ったものも含め6奪三振、1失点と好投した。また、昨年の仁川アジア大会では決勝でプロ選手をそろえた韓国との試合に先発。2008年の北京五輪で日本を苦しめたキム・グァンヒョン(SKワイバーンズ)と投げ合った。今年からMLBでプレーするカン・ジョンホ(ピッツバーグ・パイレーツ)からも三振を奪う投球で4.2回を投げ4奪三振1失点で切り抜けた。

 同年11月の第1回 U-21W杯では日本との決勝戦で7回を投げ被安打4、6奪三振無失点で勝利投手となり大会MVPにも選ばれた。もちろんトーナメントのような短期決戦での投球内容で選手の特徴は計れないが、国際経験は豊富で大器の片鱗を感じさせるものがある。アマチュアから西武入りした「郭」ということで共通点の多く、思い出す人もいるであろう郭泰源氏(前ソフトバンク一軍投手コーチ)のような活躍を見せるかもしれない。29日に出場選手登録され、その日のオリックス戦に初先発。5回を投げ勝ち投手になったが、26人の打者と対戦し奪三振4、四死球5。17本の打球のうち、11本が外野へのフライかライナーと打球管理に苦しんだ。

【投手編・後編に続く】 | 【野手編はこちら】

【了】

DELTA・水島仁●文 text by DELTA MIZUSHIMA,J

DELTA プロフィール

DELTA http://deltagraphs.co.jp/
2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える セイバーメトリクス・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『Delta’s Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。最新刊『セイバーメトリクス・リポート4』を3月27日に発売。http://www.deltacreative.jp

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