田中将大は1年で40人抜き!? 岩隈久志と共に「メジャーリーガー100傑」入り

岩隈にもエース級の評価、先発投手では全体27位

 ジョー・ジラルディ監督からは、6日のブルージェイズ戦での開幕投手に任命されており、田中は名実ともに名門球団のエースとして自身メジャー初の大役に挑むことになる。

 一方、岩隈は昨年のキャンプ前に自主トレで右手の中指を負傷し、開幕から約1か月出遅れたが、最終的には28試合に先発して15勝9敗、防御率3.52という成績を残した。「キング」ことエース右腕フェリックス・ヘルナンデス投手との「2枚看板」はリーグ屈指の評価を手にしている。昨シーズンの与四球はわずかに21で、「コントロール・アーティスト」と呼ばれるほどの圧倒的な制球力を誇る。

 昨年は、故障によりキャンプ時に十分にトレーニングできなかったことが、終盤戦の失速の理由になったと岩隈自身は分析している。開幕前の故障と終盤戦の失速がなければ、田中と同じように大幅に順位を上げていた可能性は高い。それでも、全体80位は先発投手では27番目。岩隈も現時点でエースクラスの評価を得ていると言えるだろう。

 今季のスプリングキャンプでは、岩隈は故障なく仕上げることができている。ア・リーグの優勝候補筆頭に挙げられるマリナーズにとっても、「アーティスト」岩隈のテンポ抜群のピッチングは躍進の鍵となりそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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