なぜ福田永将への期待度は大きいのか 26歳に見る「和製大砲」誕生の夢

高校通算49本塁打、打撃を期待されるも、プロ8年間で120打席だった福田

 福田は2006年の高校生ドラフト3巡目で横浜高から入団。高校通算49本塁打の打棒は早くから注目されていたが、一塁にはタイロン・ウッズやトニ・ブランコといった強力な外国人スラッガーが立ちはだかり、プロ8年間で120打席に立ったのみ。

 結果的に失敗に終わったが、高木守道前監督が2012年に捕手コンバートを命じたのも、「何とかあのバッティングを生かしたい」という考えからだった。

 そして今季。打撃フォームの改造に成功した福田は、オープン戦で4本塁打と開花の兆しを見せた。それでも開幕はベンチスタートだったが、森野将彦の右手親指骨折というアクシデントでチャンスは巡ってきた。

 巨人との3連戦で2度目となった2日のお立ち台。福田は「好調の要因は分かりませんが、試合に使って頂いているので、必死です」と語ったが、これまで出場機会に恵まれなかっただけに、偽らざる本音だろう。球団もファンも、長年待ち望んだ「和製大砲」の夢は今年こそ、現実となるか。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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