NYメディアは一斉に今季の田中将大を不安視 辛辣な評価を覆せるか

地元紙は厳しい論調、「マサヒロ・タナカの短い1日」

 渡米後、これほどの批判にさらされたことがあっただろうか。開幕戦のブルージェイズ戦で黒星を喫したヤンキースの田中将大投手に対し、辛辣なNYメディアは一斉に不安の声を上げ始めた。

 田中は6日(日本時間7日)、自身メジャー初の開幕投手を務めたが、4回を投げ、5安打5失点(自責4)。1、2回を無失点に抑えながらも、3回にエンカーナシオンに2ランを浴びるなど突如崩れた。エラー絡みという不運も重なったものの、ヤンキースの開幕投手としては、1985年のフィル・ニークロ投手以来、30年ぶりとなる4回降板となった。

 その右腕に対し、地元紙「ニューヨーク・タイムズ」は「ヤンキースのマサヒロ・タナカの短い1日。健康面の懸念が広がる」との見出しで特集を組んだ。

 記事では、今年のスプリングキャンプでは田中が投球した時のスピードガンが最も注目を集めたことに言及。田中自身、フォーシーム(直球)主体から、シュート気味に変化するツーシーム主体の投球にスタイルを変え始めており、それが球速に影響を与えることも認めていた。

 一方で、サイ・ヤング賞受賞3度の名投手ペドロ・マルティネス氏がラジオ番組で田中の健康やその投球に懸念を示したことが全米で波紋を呼び、昨季と比べ球速が落ちたことを取り上げるメディアも少なくなかった。

 結果、開幕戦で4回降板に終わった田中について、記事では「仮のエース、タナカがヤンキースタジアムの満員の観衆の前でブルージェイズにボコボコにされ、6-1で敗れるに至り、ヤンキースは月曜日、この問題の再検討を余儀なくされた」と辛辣に報道。球速低下の問題が開幕戦の炎上により再びクローズアップされたことを伝えた。

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY