「オフの主役」パドレスが開幕前日に大型補強 驚愕のトレードの裏側とは

トレード案はブレーブスが提示「こんなチャンスを見過ごすわけにはいかない」

 オフに新外野手マット・ケンプ、ジャスティン・アップトン、ウィル・マイヤーズを獲得したパドレスは、構想から外れているカルロス・クエンティンとキャメロン・メイビンのトレードを計画。複数球団とトレード案を交換する中で、ブレーブスがキンブレルを含むトレード案を提示したため、「こんなチャンスを見過ごすわけにはいかない」(プレラーGM)と交渉を本格させた。

 キンブレルと言えば、26歳という若さながらメジャー現役最高のクローザーだ。最近4シーズンで合計185セーブを記録。生涯652セーブを達成したマリアーノ・リベラに並ぶ守護神になるのではないかと期待されている。

 となれば、彼を獲得するために相応の対価を払わなければならない。それが、傘下マイナーシステムで屈指のプロスペクト(有望株)投手マット・ウィスラーと外野手ジョーダン・パロウベックの放出+今季ドラフトの41番目指名権だった。すでにオフのトレードでめぼしい若手有望株を手放しているパドレスにとって、MLB公式サイトが選ぶ期待の若手100選手の70位にランクしていたウィスラーは最後のピース。それだけキンブレルという存在は魅力的だった。

 もちろん、このトレードにはメルビン・アップトンが含まれていることを忘れてはいけない。2102年オフにブレーブスと5年7525万ドル(約90億円)の大型契約を結んだが、怪我がちで額面通りの働きはできていなかった。

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