名投手が開幕戦の田中将大を分析 「攻撃しているように見えなかった」

開幕前にも苦言呈したマルティネス氏「タナカは65パーセントの状態」

 現役時代にレッドソックスなどで活躍し、アメリカ野球殿堂入りを果たしている名投手のペドロ・マルティネス氏が、ヤンキースの田中将大投手について「65パーセントの状態」との見方を示している。

 サイ・ヤング賞を3度受賞したマルティネス氏は、ヤンキースタジアムで行われた6日(日本時間7日)の開幕戦ブルージェイズ戦を観戦。田中は4回5失点(自責4)の乱調で敗戦投手となった。開幕前のラジオ番組で右腕の健康への懸念を指摘した名手は、そのピッチング内容に注視していたという。

「私はタナカがおそらく65パーセントの状態であることを分かっている。マイナーから無理やり(メジャーに)上げた若い子よりもマシかもしれないが、結局は自分たちに跳ね返ってくる。タナカは全力で投げていない。タナカは、ストライクゾーンをアグレッシブに攻める、ストライクゾーンで勝負するピッチャーだ。彼がストライクゾーンを攻撃しているように見えなかった」

 解説者としてMLBネットワークのラジオに登場した名投手は、こう語っている。昨季、果敢にストライクゾーンを攻める投球でメジャーの強打者を抑え込んできたピンストライプのエースは、別人のようだったという。コンディションについても65パーセントの状態に見えたと指摘した。

 マルティネス氏は通算219勝100敗、防御率2.93という輝ける成績を誇るが、投手人生終盤に肩の故障に悩まされ、2006年10月には手術に踏み切った。昨年7月に右肘靭帯部分断裂と診断されながら手術を選ばず、保存療法で復帰した田中について、マルティネス氏はいずれの段階で手術という選択を迫られると見ているようだ。

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