田中将大、今季2度目の登板は5回4失点 今季初勝利の権利持って降板

宿敵レッドソックス戦に先発、味方打線が大量援護

 ヤンキースの田中将大投手が12日(日本時間13日)、本拠地ヤンキースタジアムで宿敵・レッドソックス戦に先発した。4回5失点と乱調だった開幕戦に続く今季2度目の登板も本調子ではなく、5回を投げて1本塁打を含む4安打4失点(自責3)、4奪三振、3四球で降板。味方の大量援護で勝利投手の権利を持ってマウンドを降りた。

 田中は初回、先頭のベッツを87マイル(約140キロ)のスプリットでライトフライに打ち取る。ペドロイアはカットボールでサードフライ、主砲のオルティスは91マイル(約147キロ)のツーシームでショートライナーに打ちとった。初回はわずか9球で三者凡退と上々のスタートを切った。

 ヤンキースはその裏、Aロッドの3点タイムリーやヘドリー、ドリューの連続ホームランなどで7点を先制。不安定な相手先発バックホルツから、あっという間に大量リードを奪った。

 田中は2回、ラミレスをセカンドフライ、サンドバルを空振り三振と新加入の強打者2人を打ち取る。ナポリには四球を与えたが、ビクトリーノはフォーシーム(直球)で押してショートフライに打ち取った。

 3回もボガーツを三ゴロ、ハニガンをライトフライと簡単に2アウトを取る。続くベッツには追い込んでからツーシームをレフト前に運ばれ、初ヒットを浴びた。だが、ペドロイアは落ち着いて三ゴロに仕留めた。

 しかし、田中は4回につかまってしまう。先頭のオルティスは四球。スプリットがワンバンドする2つの暴投で三塁まで進めると、ラミレスにはセンターへの犠飛を浴びて1点を返された。

 さらに、サンドバルにセンター前ヒットを浴び、今季ノーヒットのナポリには2打席連続四球。続くビクトリーノは二ゴロに打ちとったものの、セカンドのドリューがショートのグレゴリウスに悪送球。ダブルプレーかと思われたが、痛恨のエラーで1死満塁とされた。

 ここで、ボガーツにはレフト線を破られる二塁打を浴び、さらに2失点。ハニガン、ベッツは連続空振り三振に仕留めたが、この回だけで38球を要し、3点を失った。

 その裏、ヤンキースは再びバックホルツを攻め、エルズベリーの2点タイムリー、テシェイラの犠飛で3点を追加。10-3として、バックホルツをノックアウトした。

 5回、田中はペドロイアをセンターフライ、オルティスを一ゴロに打ち取る。しかし、ラミレスにはフルカウントからのスライダーをバックスクリーン右に運ばれてしまう。これで4失点目となった。続くサンドバルは3球三振に仕留めた。

 ここで球数が97球となり、降板となった。

 この日は97球を投げてストライクは60球。ストライク率は62%と、田中にしてはまたも低い数字に終わった。防御率7.00となっている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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