理想はジーター&カノー? 西武・栗山が描く新たな2番像とは

栗山が描く新たな2番像、「併殺になっても責任を負う覚悟」

 栗山も08~10年は2番が定位置だった。当時は犠打のサインが出ることも多く、08年は22犠打を記録した。だが今季の2番では開幕して他球団との対戦が一巡した4月14日現在まで1度も犠打がない。「2番は進塁打のイメージがあるけど、併殺になっても責任を負う覚悟で強く打つことを心掛けている」と強攻の信条を抱いている。

 待球型の打者だが、今季はファーストストライクから積極的に仕掛ける姿も目立つ。昨季は3本塁打に終わり「このままではダメ」とスイングでヘッドの抜け方を意識し、遠心力を高めた打法に改造した。新しい2番像を描くために、自らも変化に挑んだ。

 理想の2番像にヤンキースの常勝時代を築いたジーター、カノの名前を挙げる。

「(2番がはまれば)スモールベースボールじゃなくて、ビッグベースボールになる可能性がある」

 まだ本調子ではなく、完全に機能はしていない。だが4月5日のソフトバンク戦(西武プリンスドーム)で初回に秋山、栗山で球団31年ぶりとなる先頭打者からの2者連続本塁打をたたき出すなど可能性の一端を示した。7年ぶりのリーグ制覇を2番栗山が“リンク”させる。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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