野球人生の“どん底”を経験? SB李大浩は復活なるか

一時は打率1割9厘「野球人生でこんなに打てないことはなかった」

「自分の野球人生でこんなに打てないことはなかった。打点がなくて大変というのはなく、ヒット自体が出なくて問題だった。大変だったよ」

 今季、開幕から不振を極めた李大浩は、こう胸の内を明かす。

 4月3日の西武戦(西武プリ)の6回、第3打席にレフトへの二塁打を放って以降、暗いトンネルに入った。12日の日本ハム戦(熊本)まで24打席連続ノーヒット。打率は1割9厘まで落ち込んだ。

 敵地での楽天2連戦(コボスタ)を終え、福岡に戻った9日。チームは指名選手だけがヤフオクドームで練習を行ったが、不振の助っ人は指名からは外れていたにも関わらず、ドームを訪れてフリー打撃などを行っていた。「休みの日に練習することが恥ずかしい」と漏らしながら、ノーヒットの間も復調へと躍起になっていたのだ。

 16日のオリックス戦(京セラD)の2打席目でセンター前ヒットをマークしてから4試合連続安打となり、打率は1割9分1厘まで上昇。「いい状態に上がってきている。本来の状態に戻るまで、もう少しだと思う」。ロッテとの3連戦を終えると、こう手応えを口にした。

「遠征ばかりだったから、ホームで休みたいよ」と笑った李大浩。ソフトバンクは5カードに及んだビジター、地方開催による遠征を終え、21日の楽天戦から19日ぶりに本拠地ヤフオクドームに戻る。この約3週間でどん底を見た李大浩の打撃に、ようやく光が差し始めた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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