地元メディアの関心集めるイチロー 未だに慣れない“メジャーの流儀“とは

「クラブハウスにメディアが出入りできるというのは未だに…」

「クラブハウスにメディアが出入りできるというのは、未だに日々慣れませんね。日本ではメディアは入ってこれません。クラブハウスは選手のためだけのもの。ここでは全てのメディアは入ることができる。僕がどんな下着なのか見て、それを記事にすることもできるわけですからね」

 イチローは同紙の取材に対し、冗談を交えてこう語ったという。

 選手のロッカールームに報道陣が一切入ることが出来ない日本と違い、メジャーでは取材は基本的に各選手のロッカー前で行われる。選手は報道陣がいる中で着替えるため、イチローが話すようなことも可能といえば可能だ。

 試合後にシャワーを浴び、腰にタオルを巻いた選手がロッカーの前に戻ってきて、コメントを求める報道陣の前で着替え始めるというのは日常的な光景。この日本プロ野球界とのシステムの違いに、未だに慣れていないという。

 そんなイチローだが、MLBの“レジェンド“に高い関心を寄せるメディアへの対応も、指揮官を驚嘆させているようだ。マイク・レドモンド監督は「間違いなくユニークだよね。でも、彼は慣れているんだ。細かく注目が集まることが多いんだけどね」と語っている。

 フィールド内外の振る舞いで若手の多いチームの手本としても評価されているイチロー。マーリンズは14試合終了時点で3勝11敗と開幕ダッシュに失敗したが、故障者リスト入りしたイエリッチの代わりにイチローが先発するようになってからは11試合で9勝2敗となっている。ついに借金も“完済”し、勝率5割とした。好調のチームで勝利に貢献する安打製造機には、更なる注目が注がれるかもしれない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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