先発で存在感発揮のイチロー 2季ぶり規定打席到達で打率ランク40位に登場

マ軍はイチロー先発の間に11勝5敗と好成績、イエリッチ復帰で起用法は?

 先発出場を続ける間、レジェンドは存在感を見せつけた。4月25日のナショナルズ戦では日米通算1968得点目をマークし、王貞治氏の日本記録を更新。本拠地マーリンズ・パークでスタンディングオベーションを浴びた。さらに、同29日のメッツ戦では今季初本塁打をマーク。今月3日のフィリーズ戦では初めて1番に座り、2盗塁も記録した。

 数字を伸ばしたのは、自身の打撃成績だけではない。この16試合でチームは11勝5敗と好成績をマーク。3勝10敗とスタートダッシュに失敗したマーリンズだったが、現在は14勝15敗と借金「1」。2日には一時、借金を“完済”した。最近5試合はブルペンの乱調などで接戦を落とし、2勝3敗と負け越しているものの、チーム自体は好調を維持している。

 イエリッチは傘下1Aジュピターで3試合に出場し、メジャー復帰への準備が完了。この日の試合中にサンフランシスコに到着し、AT&Tパークのダグアウトに姿を現した。8日(日本時間9日)にDLから復帰する予定で、レドモンド監督は「彼は先発にすぐに戻ることになるだろう」と明言している。

 その場合、イチローは再び控えに戻ると見られており、規定打席割れも時間の問題となる。だが、先発出場を続けることで調子を上げ、安定した成績を残せると証明しただけに、今後の起用法に変化が出る可能性も十分にありそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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