残り1カードでトンネルを抜けられるか 94連敗中の東大が克服すべき課題

今春も勝てず…すでに35季連続最下位確定、決まっている「負けパターン」

 赤門軍団に歓喜の瞬間は訪れないのか――。

 東京六大学野球の東大の苦戦が、この春も続いている。86連敗でスタートした今季、リーグワースト記録をさらに更新し、10日の立大戦で94連敗に伸びた。1998年春から続く、リーグワーストの35季連続最下位が早くも確定してしまった。

 残すカードは、23日からの法大戦。この春での連敗ストップを達成するために、どう戦うべきか。今季の8敗から克服すべき課題が見えてきた。

 東大の「負けパターン」は決まってしまっている。

 今季の8敗のうち、初回に失点した5試合を含む7試合で2回までに先制を許している。たいていは投手の四死球絡み。その傾向は、昨年までと変わっていない。

 この事実が持つ意味は数字以上に大きい。序盤にあっさり得点できると、「勝って当たり前」の相手校の選手は余計な硬さから解放され、プレッシャーがグッと小さくなる。当然、流れをつかみ、本来の実力が発揮しやすくなる。戦力的に劣る東大が、太刀打ちできなくなるのも仕方がないだろう。

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