和田毅、白星まで1死で降板も5回途中9Kの衝撃 「この日最も印象深い選手」

シーズン初登板で先頭から4連続Kは球団23年ぶり、現地の称賛呼ぶ快投

 カブスの和田毅投手は20日(日本時間21日)、敵地でのパドレス戦で今季初先発し、4回2/3を投げてメジャー自己最多の9奪三振と好投した。1本塁打を含む4安打2失点で、勝利投手の権利を手にする目前で降板。惜しくも初勝利はならなかったが、走塁でも一塁から一気に本塁まで生還する激走を見せた左腕は、地元TV局の中継でも絶賛された。

 カブスが3-2で勝利を飾った後、実況は「4回2/3を投げたツヨシ・ワダが、この日最も印象深い選手でした」と振り返った。それだけ圧巻の投球だった。

 いきなり1点の援護をもらった和田は初回、先頭のアルモンテ、2番ノリスをいずれも直球で見逃し三振に仕留める。さらに、主砲のケンプも直球で空振り三振と、3連続三振の完璧なスタートを切った。

 2回は先頭のアップトンをチェンジアップで空振り三振に仕留めて4連続三振。MLB公式によると、シーズンの初登板で先頭打者からの4連続三振はカブスでは1992年4月10日のフランコ・カスティーヨ以来、23年ぶりの記録となった。

 3回もミドルブルックスをスライダー、バームスを直球、ピッチャーのロスはスライダーで、再び3連続三振。この回はすべて見逃しで奪った。

 4回は先頭のアルモンテを直球で空振り三振に仕留めたものの、1死一塁となってから、アップトンに痛恨の逆転2ランを浴びる。しかし、1四球後にギョーコは直球で見逃し三振。メジャーでのキャリアハイを更新する9三振を奪った。

 5回の攻撃では、自らの激走もあり、逆転に成功。その裏、あと1死で勝利投手の権利を得られるところでカブスの名将ジョー・マドン監督は交代を告げた。和田は初勝利目前で、69球で降板。だが、地元TV中継での絶賛が、この日の左腕の投球がいかに素晴らしかったかを表していた。

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