混乱続くマーリンズに衝撃プランのススメ 次期監督候補にAロッド!?

来季はAロッド監督がイチローを指導する?

 (3)についても、オルニー記者はAロッドの高い能力を評価している。ヤンキースからマリナーズに移籍したロビンソン・カノ内野手ら若手の成功に大きな影響を与えてきており、いい指導者になれる素質が存在すると分析。今季、ダイヤモンドバックスから加入した若手のディディ・グレゴリアス内野手が4月にスランプに陥った際に、ジョー・ジラルディ監督はかつて遊撃手として活躍したAロッドに面倒を見るように依頼した際には、実に親身に同僚の声に耳を傾けたという。

 (4)も大きな根拠の1つとなりそうだ。Aロッドはマイアミで育ちで、現在も住んでいるという。オルニー記者は、マイアミという街はラスベガスのような寛容さを持っていると指摘。10日前にはジェニングス監督の顔をイメージできない野球ファンも多かったが、マーリンズはAロッド政権なら支持層に大きくアピールできるとしている。

 (5)は衝撃プラン実現への後押しになる。かつての本塁打王、マーク・マグワイアはドジャースで打撃コーチを務め、バリー・ボンズはジャイアンツで、ロジャー・クレメンスはアストロズで、マニー・ラミレスもカブスでそれぞれ指導者を務めている。

 そして、(6)についても、オルニー記者は理由を説明。Aロッドはヤンキースと2017年シーズンまで年俸合計4100万ドル(約50億円)で契約を残しているが、2シーズン前は臀部の故障などで44試合の出場に留まっていたものの、今季は活躍。7月で40歳を迎える。

 高齢化の進むヤンキースのロースターでAロッドにDH枠を空け続けるよりも、マーリンズと契約を結ぶことで、高額年俸から年間200万~300万ドル(約2億4000万~3億7000万円)削減できるなら、ヤンキースは交渉に前向きになるとオルニー記者は見ている。

 名物コラムニストが推奨するAロッドのマーリンズ次期監督就任論について、メジャーの識者の反応は悪くないという。「そこまでクレイジーではない」「本当に興味深い」「悪いアイデアとは言えない」と好反応が戻ってきたとオルニー記者は記している。

 Aロッド監督が、ヤンキースでチームメートだった年上のイチローに指導するような事態は現実のものとなるだろうか。衝撃の監督人事のみならず、サインミスによるイザコザからコーチ陣が配置換えになるなど、混沌とした状況が続いているマーリンズ。黒星もかさみ、こんな衝撃プランが報じられるほどの状況となっている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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