黒田が約1か月ぶりの4勝目 8年ぶり交流戦でオリ相手に7回途中2失点のQS

4月25日の阪神戦以来となる白星、丸が決勝2ラン含む3打点

 広島の黒田博樹投手が29日、敵地でのオリックス戦で6回1/3を6安打2失点5奪三振2死球と粘投し、4月25日の阪神戦以来となる4勝目(2敗)を挙げた。4回に2点を失ったものの、クオリティースタート(QS、6回以上を自責3以内)にまとめて約1か月ぶり白星。広島は丸の決勝2ランを含む3打点などで6-3で勝利し、連敗を2で止めた。

 広島は初回、先頭・田中のヒットなどで4月12日以来の先発となったオリックス山崎福から1死一、二塁とチャンスを作る。しかし、4番新井はサードゴロ。二、三塁となり、5番シアーホルツもライトフライに倒れて無得点に終わった。

 一方、先発の黒田は西野をセカンドゴロ、安達はピッチャーゴロ、糸井をファーストゴロとわずか8球で三者凡退に抑える好スタートを切った。

 2回、広島は先頭のエルドレッドが四球で出塁すると、梵がレフトへ2ラン。先制に成功した。

 その裏、黒田は先頭のカラバイヨにセンター前ヒットを浴びると、T-岡田には死球を与えて無死一、二塁のピンチ。原拓はセカンドゴロで1死二、三塁とし、小島は空振り三振に仕留める。ここで、駿太にこのイニング2つ目の死球を当てて満塁のピンチ。しかし、伊藤をサードゴロに打ち取り、無失点で切り抜けた。

 3回は山崎福、黒田ともに3者凡退の好投。だが、ここまでピンチをしのいでいた黒田が4回につかまる。カラバイヨに右中間への二塁打を許すと、T-岡田にはライトへのタイムリーを浴び、1点を返される。

 さらに、2死一、二塁としてから伊藤にセンター前に運ばれ、同点とされた。なおも一、二塁のピンチだったが、続く西野はピッチャーゴロに打ち取った。

 5回、広島打線は2死から菊池がセンター前ヒット。立ち直りかけていたオリックス山崎福から走者を出す。ここで丸が右中間へ快心の勝ち越し2ラン。再び黒田を援護した。

 その裏、黒田は2死二塁のピンチを迎えたが、T-岡田を空振り三振に仕留めて無失点。6回は3者凡退の好投を見せた。

 すると、広島は7回に菊池、丸のタイムリーで2点を追加。6回まで104球の黒田は7回も続投し、伊藤をセカンドフライに打ち取ったところで降板。三塁、左翼スタンドに陣取った広島ファンから大歓声を浴び、ベンチに戻った。この日は6回1/3を6安打2失点。106球を投げ、防御率は3.30となった。

 広島は救援陣も好投、9回の糸井の一発だけで切り抜け6-3で快勝した。黒田に約1か月ぶりとなる白星がついた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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