快投の田中将大、懸念を一蹴する最速154キロ 「特に驚きはタナカの球速」

「球速は彼にとって巨大なトピックになっていた。少し驚いた」

 今年のスプリングキャンプで、田中はツーシーム主体のピッチングに取り組んでいることが、球速低下の理由であることを説明。だが、往年の名投手ペドロ・マルティネス氏がラジオ番組で懸念を明らかにするなど、米メディアからは田中の球速低下を不安視する報道が相次いでいた。

 地元紙「ジャーナル・ニュース」によると、指揮官も田中の球速問題の大きさを理解していたようだ。

「球速は彼にとって巨大なトピックになっていた。我々はずっと彼の球速について話題にしてきた。4月には全力のピッチングをあまりお目にかかれるものではない。我々の試合時の酷い天気も影響していたと思うけど、それにしても、少し驚いたね」

 指揮官はこう語ったという。DL入り前最後の登板となった敵地デトロイトでのタイガース戦は、強風に加え、気温が1度以下で前日には降雪するという異常なまでの極寒での試合だった。田中自身は球速の向上について、シーズン半ばとなり、気温も上がってきたことを理由として挙げている。

 復活マウンドで見せた圧巻の78球。9奪三振無四球という堂々たるピッチングは、球速低下問題に終止符を打つような素晴らしさだった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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