ホークス細山田、4年ぶりスタメンで決勝打 「気持ち一本で打ちました」

移籍後初スタメン、苦労人が3連勝に貢献

 ソフトバンクの細山田武史捕手が5日の巨人戦(東京ドーム)で移籍後初のスタメン出場を果たし、2打数1安打2打点1四球と8-4の勝利に貢献した。

 4月に育成選手から支配下登録をつかんだ29歳は横浜時代の2011年10月21日の阪神戦以来となるスタメン出場。第1打席はサードゴロに倒れるも、2-2で迎えた4回に結果を残す。1死二、三塁の好機で打席に立つと、相手先発内海から左翼手の頭上を越す、勝ち越しの2点タイムリー二塁打。「初スタメンですからね、気合で、気持ち一本で打ちました!」。その後、三塁に進むと、ホームスチールで5点目のホームを踏んだ。

 細山田は早大から09年に横浜(現DeNA)入りし、ルーキーで88試合に出場。正捕手候補として期待されたが、12年は1度も1軍に昇格できなかった。13年には血行障害を発症し、その後、完治したものの、1軍に上がることなく、戦力外通告を受けた。その年のトライアウトの末に、育成選手としてソフトバンクに拾われた。

 そして故障者が続出した今春に支配下登録をつかんだ。4年ぶりのスタメン出場で結果を残した。「ホークスに拾ってもらった。恩をしっかり返していきたい」。そう話していた苦労人が移籍後初スタメンでチームの3連勝に貢献した。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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