今季最長5連勝&巨人を3タテ、ソフトバンクを引っ張る“下位打線”

工藤監督の分析は…

 この現状を、工藤公康監督は「いい活躍をしてくれている。(上位打線を)相手が警戒して、下位打線にチャンスが回ってくることが多くなってきている。そこで、イメージをちゃんと出来ているので、結果につながっている」と分析し、たたえている。

 高田と川島は相手投手の左右や右打者、左打者との相性を考慮した上で、試合ごとに先発している。正二塁手の本多雄一が右足関節捻挫で離脱していることで出番をつかんでいるのだが、その穴を補って余りある活躍を見せている。高谷も、細川の復帰で出場機会が減少しそうな状況でありながら、結果を出していることで、存在感が際立ってきている。

 既にキャリアハイとなる38試合に出場している高田は打率2割8分9厘と上々のアベレージを残し、堅実な守備も見せている。川島は打率2割1分7厘ながら、勝負強く、6日の試合で、柳田と見せた完璧な中継プレーなど、守備面での貢献度も高い。

 高田が勝負を決めた7日の試合後、工藤監督は「普段の練習から、しっかり頑張っている。その成果が出ている」と話した。強力な戦力を持ちながら、キャンプから12球団でも屈指の練習量、練習時間をこなしてきたソフトバンク。それは、確実に若手や控えの能力も引き上げてきた。

 柳田、中村晃、内川、李大浩、松田、今宮……。タイトルホルダーや侍ジャパンメンバーがスタメンに名を連ねる。ただ、そうそうたる顔ぶれだけではないのが、今のソフトバンクの強み。連覇に向けて、ディフェンディングチャンピオンの勢いが増してきた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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