圧巻投球続ける田中将大はまるで野獣? 「タナカはビーストと化した」

ジラルディ監督も認める田中の闘争心、「彼はここで投げる高揚感と競争が好き」

 昨季終了後にタイガースからFAとなったシャーザーは、今年1月にナショナルズに7年総額2億1000万ドルという大型契約で加入した。この日は4失点で敗れ、今季6勝5敗となったものの、防御率は2.13。リーグ屈指のパワーピッチャーとして、絶大な安定感を見せている。

 そんな強敵に投げ勝った田中には、アスリートにとって究極の褒め言葉となる「ビースト(野獣)」の異名が、ESPNから冠された。

 NFLシーホークスの名ランニングバックとして知られるマショーン・リンチは、超アグレッシブなプレースタイルで相手DFをなぎ倒しながら突進する。この強烈なランアタックは「ビーストモード」と名付けられており、プロボウル(オールスター)に5度選出された名手は、まさに野獣を彷彿とさせる人気者だ。ナショナルズの強力打線を封じ、シャーザーに投げ勝った田中の強烈なピッチングもまた、獰猛な獣のようだったということか。

 ヤンキースタジアムのマウンド上で攻撃的な投球で相手打者を抑えこむ田中について、ジョー・ジラルディ監督は「彼はこの舞台を楽しんでいる。彼がニューヨークにきた理由の一つもそれだろう。彼はここで投げる高揚感と競争が好きなんじゃないかな」と話しているという。

 シャーザーとのエース対決を制した田中も、昨季前半戦に摩天楼を沸かせた頃のような“ビーストモード”に突入したのかもしれない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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