中日・和田が2000本安打達成! 「この数字に到達できると思わなかった」

「色んな方々に、少しでも頑張っている姿を見せられて良かった」

 中日が11日に敵地で行われたロッテとの一戦を6-0で完勝、このカードの勝ち越しを決めた。偉業達成まであと2本と迫っていた中日・和田は、初回に先制の2点タイムリーを放つと、2回の第2打席、レフト前ヒットで史上45人目となる2000安打を達成した。中日は序盤に6点の大量リードを奪うと、先発の大野が9回133球、13奪三振の快投で早くも今季3度目の完封勝利。和田の偉業達成に花を添えた。

 試合後のヒーローインタビューで2000本安打達成について問われた和田は「まさかこの数字に到達できるとはプロに入ったころは思っていなかったので、よくここまでこれたと思っています」と、感慨深げに語った。

 和田は初回に先制打を放ち、中日は猛攻を重ねて2回に第2打席が回ってきた。レフト前ヒットで2000本へ到達した和田は「怪我をしてちょっと出遅れていたので、ようやく辿り着いたな、という気持ち」とヒットの瞬間を振り返った。

 和田が節目の安打を放つと、試合は一時中断。中日の谷繁監督と、ロッテの井口資仁内野手が花束を持って和田を祝福した。「そういう意味では、ようやくそういうところの仲間入りをすることができたんだ、という実感が湧きました」。プロ入り19年目にして、念願の名球会入りを果たした。

 和田は昨季、谷繁新体制のチームで中軸を打ち、夏場まで好調を維持しながら、デッドボールで負傷し、チームを離れることになった。19日に43歳の誕生日を迎える大ベテランは「怪我などもありましたし、自分では体が強いつもりではいたんですけれども、そういう意味でちょっとボロが出てきたのかな。という、そこのあたりの葛藤はすごくあったんですけれども、なんとか今年、もう少し乗り切ってやっていきたいなと思っています」と、力強く話した。

 史上最年長での記録達成となった和田。「そんなに喜ばしいことじゃないと思うんですけどね」と話ながらも「ただ、自分のペースというか、自分なりに精一杯やってきたものがこの歳までこれたのかなと思っています」と胸を張った。

 最後に「家族の支えもありましたし、両親、それから球団関係、色んな方に僕が野球をするにあたって携わってもらったんで、少しでも頑張っている姿を見せられて良かったと思います。自分としては今日、区切りの数字は終わりましたんで、また明日から仙台で試合があるので、とにかく勝つことを目標に頑張っていきたいと思います」と締めくくった。

 順位は下位に沈んでいる中日だが、ゲーム差はほとんど離れていない。見事に偉業を達成した頼れるベテランの復帰で、一気に巻き返しを図る。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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