「イチローを見ることは喜び」 Aロッドも「メジャーで長くプレーを」と望む

Aロッドが年上のイチローに望むものとは?

 2001年、イチローは27歳でメジャーに挑戦した。2000年までマリナーズで活躍していたAロッドは、入れ替わるようにレンジャーズに移籍。ヤンキースでチームメイトとなるまで、オールスターでラインナップを組む以外は対戦相手として対峙してきた。

 記事では、Aロッドの「僕はいつでもイチローのプレーを見ることに喜びを感じているんだ。なぜなら、メジャーリーグで僕より年上(の野手)は彼しかいない。だから、彼にはメジャーにとどまって、もっと長い間プレーしてもらいたいと感じているんだよ」というコメントも紹介されている。7月27日に40歳の誕生日を迎えるAロッドよりも年長の現役野手は、同い年のトリー・ハンター外野手(7月18日生まれ)と、今年10月に42歳を迎えるイチローしかいない。

 かつてスーパースターだったAロッドは、禁止薬物使用問題でイメージを悪化させた。昨年1年間は公式戦出場停止処分を受けたが、今季は係争状態にあった球団とファンに謝罪し、練習と試合で懸命な姿を示している。バットで結果を出し、ヤンキースタジアムではカーテンコールが巻き起こるまで信頼を回復した。一方、イチローはドーピングによるパワー全盛時代のメジャーで、スピードと技術を前面に押し出したクリーンな選手として、揺るぎない評価を手にしている。

 運命が交錯した2人だが、3000本安打という金字塔に向けて、お互いを刺激し合っているのかもしれない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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