青木宣親の離脱はジャイアンツに大打撃 外野手補強を報じる地元メディアも

気持ちを切り替える青木、「仕方ない。とにかく今は休むこと」

 ジャイアンツ青木宣親が、まさかの故障者リスト(DL)入りとなった。23日パドレス戦の直前になって、20日ドジャース戦で死球が当たった右足腓骨に約1センチほどのヒビが入っていることが判明。10日から2週間ほどはギプスを装着し、患部の回復を待つことになった。そこからランニングや打撃練習を始めるため、戦列復帰は早くてもオールスター明けとなる見込み。思わぬ展開に、青木自身「ちょっとビックリした」と驚きを隠せなかった。

 死球を受けた直後のX線検査では、骨に異常なし、と診断されていた。23日パドレス戦は、当初「1番・左翼」として先発メンバーに名を連ねていたほど、患部の痛みは薄れてきていたという。実際、全体練習が始まる前にランニングをして患部の状態を確かめたが、感触は「何とかいける」。ボウチー監督に出場できる旨を伝えた上でのスタメン入りだった。

 だが、全体練習を始めようとアップを始めた時、ふとした拍子に「ギュッときて足を引きずる感じになった。これは無理だと思った」。クラブハウスに引き上げて、球場内の施設で再度X線検査を行うと、腓骨のヒビが判明したという。

 X線画像を見た青木によれば、ヒビの状態は「横に薄い線が入っている感じ。別の角度から撮した画像を見たら見落としてしまうくらい」。それだけに、本人は思いのほか前向きで「仕方ない。とにかく今は休むこと。とにかく骨がつくまで安静にしたいと思います」と気持ちの切り替えはできているようだ。

 もしかしたら、なかなか気持ちの切り替えができないのは、本人以上に周囲の人間なのかもしれない。残念に思う要素は多々ある。オールスターのファン投票では、ナ・リーグ外野手部門で4位につける大健闘。一時はスタントン(マーリンズ)を抜いて3位に浮上するなど、オールスター初出場が夢物語ではない状況になっていた。今回のDL入りでファン投票と監督推薦による選出は、ほぼ可能性がなくなったと言えるだろう。選手間投票で選ばれる可能性は残されているが、それでも実際に球宴でプレーすることはない。

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