日ハム田中の決勝打で4連勝 楽天松井に初黒星つけ「チームの勢いになる」

延長10回に決勝打、首位と3・5ゲーム差「ソフトバンクに食らいつく」

 日本ハムの田中賢介内野手が4日、敵地での楽天戦で決勝打を放ち、熱戦にケリをつけた。延長10回、2死二塁の好機で相手守護神・松井のチェンジアップをしぶとく左方向へ運ぶと、フラフラと上がった打球はフェアゾーンにポトリ。決勝のタイムリースリーベースとなった。

「あの状況だったので、何でもいいので、打てて大きかったです。すごくいい球だったので、打てて良かったです」

 頼りになるベテランは、しぶとい一打をこう振り返った。

 ここまで無敗で来ていた松井に、今季初黒星をつけた。今季からクローザーに配置転換され、絶大な安定感を誇っている若き左腕からの一打は、チームに勢いをつける意味でも大きい。

「状況も状況だったので、あまり考えず、来た球をしっかり打てればいいなと思ってました。これからまだシーズン残ってますし、1点負けてても次行けるぞ、というチームの勢いにもつながりますし、よかったと思います」

 首位ソフトバンクとは3・5ゲーム差。ライバルの強さをが目立ち始めているが、離されるわけにはいかない。若いチームにおいて、豊富な経験を誇る田中の存在が重要になってくる。

「ソフトバンクに食らいついて、何とかワンチャンスでひっくり返せるところまで、オールスターまでに持っていければいいと思います」

 3時間48分の熱戦をモノにして4連勝。再び勢いが出てきた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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