岩隈久志、約2か月ぶり復帰戦でワースト4被弾 5失点で今季初勝利ならず

右広背筋の炎症から復帰も…、タイガースの強力打線相手に4被弾

 マリナーズの岩隈久志投手が6日(日本時間7日)、本拠地でのタイガース戦で約2か月半ぶりの復帰戦に臨み、今季初勝利はならなかった。右広背筋の炎症で故障者リスト(DL)入りしていた岩隈は、4月20日のアストロズ戦以来となる登板で、5回0/3をメジャー自己ワーストの4被弾含む8安打5失点3奪三振無四球。味方打線の奮起もあり、1度は勝利投手の権利を得たが、6回に同点のランナーを出して降板。救援投手が打たれ、白星が消えた。
 
 岩隈は初回、先頭のキンスラーを左飛に仕留めると、セスペデスは投ゴロ、V・マルティネスは中飛。久々のメジャーのマウンドは、3者凡退でのスタートとなった。

 2回もJ・マルティネスを遊ゴロ、アビラを空振り三振と順調に2死を奪う。しかし、カステラノスにはスライダーが甘く入り、レフトへのソロを浴びて先制を許した。続くゴースには右中間への三塁打を許したものの、ロマインは投ゴロに打ち取った。

 3回はイグレシアスを投ゴロ、キンスラーを左飛、セスペデスを空振り三振と再び3者凡退。すると、マリナーズはその裏に1死三塁の好機を作るが、カノ、クルーズが凡退して同点には追いつけなかった。

 4回、岩隈は先頭のV・マルティネスに内角低めへのスライダーをレフトスタンドへ運ばれて2点目を失う。さらに、続くJ・マルティネスには甘く入ったスライダーをセンターへと運ばれ、連続被弾で2点を追加された。その後、1死からカステラノスにセンター前ヒットを許したが、続くゴースは二ゴロでダブルプレーに仕留めた。

 その裏、マリナーズ打線がようやく岩隈を援護する。1死一塁からアクリーがタイムリースリーベースを放つと、続くミラーもタイムリーツーベース。2者連続のタイムリーで1点差とした。

 岩隈は5回、先頭のロマインを空振り三振に仕留める。続くイグレシアスにはスライダーをうまくセンター前に運ばれたが、キンスラーは三ゴロでダブルプレーに打ち取った。

 その裏、再びマリナーズ打線が火を噴く。2死一、二塁とチャンスを作り、モリソンが右中間へ値千金の逆転3ラン。岩隈が勝利投手の権利を手にした。

 しかし、6回、岩隈は先頭のセスペデスにセンターへのソロを浴びる。この日4本目のソロ本塁打。岩隈の4被弾はメジャー自己ワーストとなった。続くV・マルティネスにセンター前ヒットを浴びたところで降板。後を継いだグアイペが無死満塁から逆転打を浴び、岩隈の今季初白星はならなかった。

 岩隈は68球を投げてストライクは47球。0勝1敗で防御率7.17となった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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