セパ“弱点ランキング”、各球団の穴となっているポジションはどこ?

パ・リーグのワースト1は? 解決策は補強、コンバート、若手抜擢、主力の復調…

○同3位 ロッテの一塁手 -20.5(攻-9.4、守-11.1)

 井口資仁、根元俊一らをあてて戦ってきたが攻守で問題がある。ソフトバンクは中村晃と李大浩が、日本ハムは中田翔が、打撃だけではなく守備も含めて好調で引き離されている。3位を目指していくには、なんとかしたいポジション。

○同2位 楽天の遊撃手 -20.67(攻-8.7、守-12.0)

 昨年レギュラーをつかんだ西田哲朗が故障で出遅れ、開幕から後藤光尊が務めてきた。しかし広い守備範囲で失点抑止に貢献するオリックスの安達了一や、出塁率の高い日本ハムの中島卓也らと攻守で差がついている。

○同1位 オリックスの中堅手 -20.74(攻-22.6、守1.9)

 柳田と秋山が成績を上げ差がつきやすい状況が訪れているポジションで、オリックスは大きなマイナスをつくってしまった。駿太、坂口智隆、糸井嘉男らが守ってきたが、守備はともかく打撃成績を伸ばせず、昨年は平均レベルだったポジションが大きな穴となってしまった。他のポジションの成績は徐々に上がってきているので、最下位脱出に向けては、真っ先にここの埋め戻しを図りたい。

 最も大きな穴を埋めていくことは、現状から成績を上げていくための近道だ。簡単には埋まらないポジションもあるが、補強やコンバート、ファームからの戦力供給、主力の成績回復などでうまく手当てできた球団はここから勢いのある戦いを見せるはずだ。フロントとベンチの連携にも注目してみよう。

(注)数値は各ポジションを守った選手の働きを得点換算したもの。攻撃、守備ともに各ポジションの平均的な成績をゼロとして、それと比べて何点マイナスを計上したかで表現している。なお、攻撃は試合が行われた球場の影響などを考慮している。守備は守備範囲と失策の評価に加え、内野手は併殺参加、外野手は走者の進塁を阻んだ程度、捕手はパスボールと盗塁阻止状況を考慮している。

【セパ“強みランキング”はこちら】

DELTA●文 text by DELTA

DELTA プロフィール

DELTA http://deltagraphs.co.jp/
2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える セイバーメトリクス・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『Delta’s Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。最新刊『セイバーメトリクス・リポート4』を3月27日に発売。http://www.deltacreative.jp

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY