「喜びに乗るんだ、イチロー!」 1か月ぶり2安打に地元メディアも復活期待

「イチローはトンネルの先に光が見えました」

 さらに、解説は「イチローはトンネルの先に光が見えました。彼が長きに渡るノーヒットの間、打球は全部、相手に捕られていました。それが突然、バードはキャッチできず、イチローのヒットになるのです。マーリンズに少し流れを与えます。イチローがこの試合初の安打を打ちました」と説明。不運続きだった流れが、ようやく変わったと分析している。

 5、6回の打席では凡退に倒れたイチローだが、7回に再び快音を響かせる。味方打線の7連打で12ー3と大きくリードを広げた直後、無死走者なしの場面でビリャレアルのツーシームを捉え、レフト前に運んだ。実況は「イチローがレフトに運びました。この喜びに乗るんだ、イチロー! これが8連続ヒットです」と絶叫した。

 さらに、9番打者の中継ぎ左腕ダンもヒットで出塁。球団記録の9連続安打となり、イチローはイエリッチのタイムリーで13点目のホームを踏んだ。

 イチローは6月15日のヤンキース戦で田中将大から2安打を放って以来、今季9度目のマルチ安打で、打率は2割5分3厘まで回復した。メジャー通算2890安打で、3000安打まで残り110本。暗いトンネルを抜けたレジェンドのバットが再び輝き始めるのか、期待が集まる。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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