イチローが「ゴールドグラブ常連だった所以」 前半戦最後に見せた輝き

レッズ戦でフェンス際へのファウルフライをスライディングキャッチ

 マーリンズのイチロー外野手が前半戦最終戦で見せたファインプレーが、地元メディアから称えられている。ここまで84試合に出場して、186打数47安打の打率2割5分3厘、1本塁打、11打点、7盗塁と厳しい打撃成績でオールスターブレイクを迎えたレジェンドだが、ライトの守備で輝きを見せた。

 8-1の快勝で前半戦を締めくくった12日(日本時間13日)の本拠地レッズ戦、リードオフマンのゴードンが左手親指を脱臼したことにより、イチローは「1番・ライト」という“定位置”で先発していた。打席では4打数1安打1盗塁という成績だったが、マリナーズ時代に「エリア51」と称されたライトでの守備で最大の見せ場を作った。

 3回1死2塁の場面で、レッズのバードが2ストライクからライト方向にファウルフライを放った。イチローはフェンスまで突進しながら、見事なスライディングキャッチ。二塁ランナーのタッチアップは許したものの、華麗なプレーだった。

 地元テレビ局「FOXスポーツ・フロリダ」の実況は「ライト線に(打球が)上がりました。イチローが追います。膝から滑ります。取った! ランナーは三塁に向かいます。イチローはライトですね。この男が部屋いっぱいになるまでゴールドグラブを獲得した所以です」と興奮気味に伝えた。

 2001年にオリックスからマリナーズに加入したイチローは、10年連続でゴールドグラブ賞を獲得した。スピードを生かした守備範囲の広さ、そして、「レーザービーム」という言葉を生んだ強肩を武器にイチローが守るセーフコ・フィールドのライトは、まさに鉄壁だった。

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