今夏のトレード市場は売り手有利 買い手球団が注目している選手は?

いまだ大きな動きなし、注目されるトレード市場

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上原・田澤のレッドソックスも買い手に回る?【写真:田口有史】

 後半戦が始まったメジャーだが、この時期になると賑わうのがトレード市場だ。ウェーバー手続きを経ずにトレードができるノンウェーバー・トレードの期限が7月31日に設定されているからだ。

 毎年驚きの大型トレードが成立するが、今季は期限まであと10日を切ろうかというのに珍しく動きがない。それというのも、今季は勝率5割前後を行き来しているチームが多く、「売り手」に回るべきか、「買い手」に回るべきか、今後の方向性を決めかねているからだ。

 ア・リーグを見てみよう。19日(日本時間20日)現在、10試合以上の貯金を持つチームは、中地区の1位ロイヤルズ(+20)と西1位エンゼルス(+10)だけだ。これに東1位ヤンキース(+9)、中2位ツインズ(+8)、西2位アストロズ(+8)と続く。この5チームが「買い手」に回ることは間違いない。

 方向性を決めかねているのは、勝率5割から±5ゲーム圏内にいるチームだ。たとえ地区優勝を逃したとしても、ワイルドカード2枠に滑り込めばプレーオフ進出は可能だ。それを考えた場合、現段階で借金5なら今季プレーオフ進出に勝負を懸けてみたくなるだろうし、フロント陣が早々にあきらめて「売り手」に回った場合、現場の士気は著しく低下する可能性も高い。

 そんな混沌とした状況にあるのが、オリオールズ(+1)、レイズ(0)、ブルージェイズ(0)、タイガース(-1)、インディアンス(-3)、レンジャーズ(-5)、ホワイトソックス(-6)だ。借金7のレッドソックスも「買い手」に回って勝負に出ると噂されている。

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