復活への期待 巨人・原監督があえて使った勝利の方程式

9月、10月の勝利を見据えた起用

 前半戦ならば、マイコラスの続投だっただろう。あえて中継ぎを起用した意図が感じられる。

 後半戦といえど、残り試合は60試合を切った。しかも混戦のセ・リーグで勝ち抜くためには、勝ちパターンの確立を投打ともにしていかなければならない。今年は打撃の低迷が指摘され、得点力を多くは望めない。それならば投手力で乗り越えていかなくてはいけない。

 そのためマイコラスの完封よりも、山口、マシソン、澤村の方程式の確立が最優先だった。これからチームが勝つためにはこの3人が欠かせないという、原監督からのメッセージでもあり、ここから彼らが力を発揮できないのであれば、配置転換も辞さない考えがあることを示している。

 目の前の試合に勝利するだけではなく勝負の9、10月をどう勝っていくか。勝利へのこだわりを選手に植え付ける必要があった。これがウチの勝ち方だ――、と。原監督はこれからも選手を信じて起用していく。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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