殿堂入り式典で大投手が名スピーチ 肘の手術増加に「未来の投手を大事に」

通算213勝&154セーブのスモルツ氏が、トミー・ジョン手術経験者としてメッセージ

 現役時代にブレーブスなどで活躍し、メジャー通算213勝、154セーブを挙げた往年の名投手ジョン・スモルツ氏が、野球殿堂入りの式典に出席。スピーチで、肘の故障者が相次いでいることについて言及し、大きな話題を呼んでいる。

 1996年にサイ・ヤング賞を受賞した右腕は、2000年に右肘靭帯損傷で靭帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受け、2001年に復帰。クローザーに一時転向し、2002年に最多セーブ(55)を挙げた。その後、先発に復帰。2006年に2度目の最多勝投手となり、2009年にカージナルスで現役を引退した。

 メジャーでは現在、肘の靭帯を損傷する投手が相次いでいる。日本人でも、レンジャーズのダルビッシュ有投手、カブスの和田毅投手らがトミー・ジョン手術を受け、ヤンキースの田中将大投手が靭帯部分断裂で保存療法を受けるなど、故障が後を絶たない。

 そんな中、スモルツ氏は、トミー・ジョン手術から復活を遂げて殿堂入りを果たした初の投手として、受賞のスピーチで若きピッチャーとその両親に故障予防を啓発したという。地元紙「USAトゥデー」が報じている。

 クーパーズタウンの晴れの舞台を踏みしめたスモルツ氏が、殿堂入りの喜びを口にした後、将来のメジャーを担う若きピッチャーとその両親に心からのメッセージを送ったことを、記事では伝えている。

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